どこまで経費にしていいの?起業女性のための経費の考え方

起業していろいろなものを購入するようになると、
「これは経費にしていいの?」「なんでも経費にしたらダメって聞いたけど…」と
悩むこと、ありませんか?

特に、女性起業家の多くは、自宅を仕事場にしていたり、仕事とプライベートが混ざりやすい働き方をしているため、経費の線引きがむずかしいこともあります。

今回は、そんな起業女性のために、「どこまで経費にできるの?」というテーマで、わかりやすくお伝えします!


そもそも「経費」とは?

まず、「経費」とは、事業のために使ったお金のこと。
プライベートで使ったお金は、基本的に経費にはできません。

でも、グレーなケースもありますよね。たとえば──

  • 自宅の一室で仕事してるけど、家賃の一部は経費にできる?
  • セミナーのついでに旅行したら、交通費はどうなる?
  • おしゃれのために買った服、SNS用に着たら経費になる?

これらを一緒に見ていきましょう!


経費にできるもの・できないもの【代表例】

✅ 経費にできるものの例

  • 仕事に使うパソコンやスマホ
  • 打ち合わせのカフェ代や交通費
  • 仕事用の書籍やオンライン講座費用
  • ネットショップで使う梱包資材や切手代
  • 自宅兼仕事場の一部(按分によって家賃や光熱費)

❌ 経費にできないものの例

  • プライベートのランチや旅行
  • 自己満足の買い物(仕事に直接関係ない服・コスメ)
  • 家族の分も含まれる買い物(明確に分けられないもの)
  • なんとなく「仕事っぽいから」という理由で買ったもの

「仕事とプライベートが混ざってる場合」はどうする?

起業女性に多いのが「完全に仕事だけではない支出」。
そんなときは、「按分(あんぶん)」という考え方が使えます。

たとえば、家賃10万円で、うち6畳分を仕事スペースとして使っているなら、
6畳/全体(例:20畳)=30% → 家賃の30%は経費にできる、という具合です。

光熱費や通信費、スマホ代も同じように「事業で使った割合」で経費にすることができます。


「なんでもかんでも経費」はNG!将来困ることも

経費は少ないほうが税金は安くなりますが、入れすぎるとリスクもあります

  • 税務調査で否認されることもある
  • 将来、住宅ローンの審査で不利になる(所得が低く見える)
  • 自分でもお金の管理があいまいになり、キャッシュフローが乱れる

だからこそ「仕事のために使った」と自信を持って言えるものだけにしましょう!


記録を残すクセをつけよう

経費として認められるためには、証拠を残すことが大切です。

  • レシートや領収書を保管
  • なぜこの支出が必要だったのかメモしておく
  • クレジット明細や通帳記録と一致させる

会計ソフトやスプレッドシートを活用して、「見える化」しておくと安心ですよ。


経費は“お金の使い方”を整える第一歩

経費の考え方を身につけると、自分のビジネスがより「数字」で見えるようになります。
「経費=悪」ではなく、正しく使えば、味方になります!

お金が残る経営の第一歩として、
ぜひ今日から「これは本当に仕事のため?」と考える習慣を始めてみてくださいね。

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