自営業の場合、
「売上が不安定だから貯金ができない」
「貯金する余裕がない」
「忙しすぎて、貯金まで手が回らない」
そんな理由でなかなか貯金ができない人も多いかと思います。
でも、自営業の人こそ貯金が必要です!
自営業の人が貯金が必要な理由
自営業は会社員に比べて社会保障が薄い
自営業の人が貯金をしないといけない一番の理由が
自営業は会社員に比べて社会保障が少ないこと
会社員の場合、健康保険や厚生年金に加入しています。
会社員が加入する健康保険には、病気やケガで長期間仕事ができなくてもお金がもらえる傷病手当金の制度があります。
また、厚生年金にも加入しているので、老後のお金も自営業の人よりも多くなっています。
こんな感じで会社員は優遇されているのですが、
自営業の人にはこのような制度がありません。
だからこそ、病気になって収入が途絶えたときや
老後のためのお金をちゃんと貯めておかないといけません。

自営業は収入に波がある
会社員の場合、毎月一定のお給料が入りますが、
自営業の人は、毎月の売上が一定しないことが多いです。
(もちろん、私もそうです)
業種によっては、繁忙期と閑散期の収入の差が多い業種もあります。
売上が少ない月でも、経費の支払いはありますし、
もちろん生活もしていかないといけません。
収入に波があるからこそ、収入が少ない月の経費や生活費をカバーするために貯金しておく必要があります。
税金や社会保険料の支払いに備えておく
会社員の場合、税金や社会保険料は毎月のお給料から天引きされていますが、
自営業の場合は、毎月の売上から税金を支払うのではなく、
3月の確定申告の時に支払います。
税金の支払いは忘れたころにやってきます。
また、売上が上がれば、その分次の年の国民健康保険料も上がります。
自営業の人は後からやってくる税金や社会保険料の支払いのために
貯金をしておかないといけません。
売上アップのチャンスを逃してしまう
自営業の場合、売上を上げるために、時には大きなお金を投資することもあります。
例えば、スタジオに新しいマシンを導入すれば売上アップできたのに、
お金がないばかりに新しいマシンの購入をあきらめて、
その間にライバル店が新しいマシンを導入して差をつけられてしまう。
お金がないばかりに売上アップのチャンスを逃してしまうことがないように
ここぞというときに先行投資できるように、貯金が必要です。
精神的に安定する
自営業の場合、売上が不安定ですし、時には全く売上が上がらない時期もあります。
突然仕事ができなくなる状況もあります。
例えば、2000年に襲ったコロナの猛威
この時は、多くの自営業の方が休業を余儀なくされて、不安になられた方も多くいました。
ただえさえ、不安で仕方ない状況なのに貯金がなければ、どうなってしまうでしょうか。
このような事態が起きたときでも、貯金があれば、何とか持ちこたえることができます。
自営業の方の場合、最低でも3か月分の経費と生活費の分の貯金をしておきたいものです。

自営業の人が貯金するためには仕組みづくりが必要!
そうは言っても、自営業の場合
毎月の売上が不安定
収入の予想が立てにくいなど
貯金がしにくい状況です。
それでも貯金をしていくためには
貯金の仕組みを作っていかないと貯金できません。
売上が安定しないから売上が安定するようになってから貯金をしようと思っていたら、
いつまでも貯金ができないままです。
私はファイナンシャルプランナーとして多くの方の家計を見てきましたが、
お給料が一定の会社員でも、
収入が多いのに貯金ができない人もいれば、
収入が少なくても貯金ができている人もいます。
大事なのは収入の多さや安定ではなく、
「貯金をすると決めて、仕組みをつくること」。
今日からでも、ほんの少額でいいのでスタートしてみましょう。
それが未来の安心をつくる第一歩になります。
