高校生のお子さんを持つと、だんだん「大学の学費、どうしよう…」って不安になってきませんか?
特に自営業のご家庭だと、収入に波があるので「今の生活だけで精一杯で、子どもの大学の学費まで考えられない」ということも多いですよね。
「入学金や授業料なんて、とても払える気がしない」
「子どもにやる気はあるのに、お金のことで諦めさせたくない」
そんなふうに悩んでいる方へ。今日は、教育費が足りないときに頼れる3つの制度をご紹介します。
1.返さなくていい「給付型奨学金」
まず知っておきたいのが、返さなくていい「給付型奨学金」です。
これは日本学生支援機構(JASSO)が行っている制度で、収入が基準以下であれば授業料の減免や奨学金の支給を受けられます。

ただし注意点があります。それは「所得制限」です。
特に自営業のご家庭だと、確定申告での収入や経費の出し方によって数字が変わるので、
「うちは対象になるのか?」がとても分かりにくいんです。
学校の先生に聞いても「詳しい計算まではちょっと…」と濁されてしまうこともあります。だからこそ、正しく制度を理解しておくことが大事なんです。
詳しいことは、JASSOのホームページで確認できます。
2.卒業後に返す「貸与型奨学金」
次に選択肢になるのが「貸与型奨学金」。
これはお子さん本人が借りて、卒業後に少しずつ返していく制度です。
JASSOの奨学金には2種類あって、第一種は無利子、第二種は有利子(でも金利はかなり低め)です。
「いくら借りるのか」「返済に無理はないか」
ここを親子で一緒に考えておくことが大事です。特に自営業のご家庭は将来の収入をイメージしづらいので、現実的な金額をシミュレーションしてみると安心ですよ。
JASSOのホームページで、借入額と返済額のシミュレーションもできますので、活用してみてくださいね。
JASSOの進学資金シミュレーターはこちら

3.急ぎのときは「教育ローン」
「入学金の支払いがすぐなのに、全然足りない!」
そんな切羽詰まったときに頼れるのが「教育ローン」です。
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」が一般的で、上限は350万円まで借りられます。銀行や信用金庫でも教育ローンを扱っているので、比較してみるのもおすすめです。
教育ローンは親が借りるお金なので、返済の責任も親にあります。事業と家計のお金がごちゃごちゃにならないように、冷静に返済計画を立ててから利用してくださいね。

教育ローンを借りるときは早めに申込を!
私立大学の場合、9月から推薦・総合型選抜の出願が始まり、10月には試験。
そして合格したら、1〜2週間以内に入学金を払わないといけません。
ただし、教育ローンの審査には、3週間ほどかかります。
つまり、合格してから慌てて教育ローンを申し込んでも、審査が間に合わない可能性があるんです。
審査が間に合わなくて、入学金の振り込みの締め切りに間に合わないと、お子様が入学できなくなります。
せっかく合格したのに、お金が間に合わなくて進学できないということにはなりたくないですよね。
だからこそ、合格前に審査だけでも済ませておくことがとても大切です。実際に借りるかどうかは合格後に決められるので、準備さえしておけば安心です。
お子様のために早めに動くこと!
奨学金や教育ローンは、どちらも準備や審査に時間がかかります。
「お金が足りないかもしれない」と少しでも感じているなら、早めに動くことが本当に大事です。
- 給付型奨学金は高校在学中に予約採用ができる
- 貸与型奨学金は申し込みのタイミングを逃さないことが大事
- 教育ローンは合格前から審査を済ませておくと安心
自営業の場合は確定申告書の提出も必要になるので、余計に準備に時間がかかります。
まとめ
教育費が足りないときに使えるのは、この3つです。
- 給付型奨学金(返さなくていい制度。ただし所得制限あり)
- 貸与型奨学金(卒業後にお子さんが返す仕組み)
- 教育ローン(親が借りて、入学金などをすぐに払える制度)
進学の夢をお金のせいで諦めさせないために、まずは使える制度を知って、準備しておきましょう。
そして特に大事なのが、給付型奨学金の所得制限を正しく理解すること。
「うちは対象になるの?」「確定申告書のどこを見ればいいの?」といった疑問は、実際に計算の仕組みを知らないと解決できません。
先生に聞いても一般的な説明で終わってしまうことが多いので、ここは専門的な知識を持つ人に確認するのが安心です。
自分で調べてもわからないときは個別相談を!
「教育費が心配で夜も眠れない」
「うちの収入で奨学金が受けられるか、具体的に知りたい」
そんな方のために、個別相談を行っています。
お一人おひとりの収入や家族構成をもとに、給付型奨学金の所得制限の判定や、貸与型・教育ローンを組み合わせた現実的な資金計画をご提案します。
教育費の壁は、正しい情報と準備があれば必ず乗り越えられます。
一人で悩まず、まずはご相談くださいね。
